衝撃的なニュースが入ってきました。
ウクライナの情勢不も相まって,各電力会社が4月から燃料調整費の値上げに踏み切りました。
燃料調整費って何ですか??
燃料費調整制度は、事業者の効率化努力のおよばない燃料価格や為替レートの影響を外部化することにより、事業者の経営効率化の成果を明確にし、経済情勢の変化を出来る限り迅速に料金に反映させると同時に、事業者の経営環境の安定を図ることを目的とし、導入されました。
資源エネルギー庁
もう少し踏み込んで述べると,燃料調整費を決める係数があって電力会社ごとにその係数は変わってきます。
大手電力が値上げすると,その他の電力小売り事業者も追随します。
日本の電力は液化天然ガス( LNG )に頼っています。
海外からの輸入に頼っている限り,電気料金は安定しません。
オール電化住宅は家庭のエネルギー源すべてが電気なので,電気料金の値上げは生活に直結します。
中国電力でオール電化プランといえば,電化 Style コース。
この記事では電化 Style コースに対応した数少ない電力会社を紹介します。
電化 Style コースとは
電化 Style コースは電力需要が少ない土日祝,深夜電力がとてもお得になる電気料金メニューです。
最低料金 (10kwまで ) 1 kw 超えるごとに | 1,650円 +407円 |
デイタイム | 32.68円 夏季 30.62円 その他 |
ナイトタイム ( 平日21時~翌9時 ) | 14.87円 |
ホリデータイム | 14.87円 |
メリットは電気料金が「デイタイム」,「ナイトタイム」の二つで覚えやすいこと。
深夜電力が14.87円と激安なところです。
深夜電力でエコキュートの稼働とリーフの充電ができれば,家庭の固定費はとても下がります。
デメリットは仕事や学校から帰ってきて,家族が一番電気を使う
18時~21時の電気代が高いことです。
太陽光発電を設置している世帯は発電している昼間は太陽光の電気を使用すれば,
「デイタイム」の電気を使用しないですみます。
メリット
☑ ナイトタイム,ホリデータイムの電気が激安。
☑ 電気料金時間帯がシンプル。
デメリット
☑ 基本料金が高い。
☑ ファミリータイム(17時~21時)は高い電気を買うことになる。
電気料金をおさらいしたところで,電化 Style コース対応新電力を紹介します。
完全対応の電力会社
オール電化 : ぜんぶでんき
旅行会社大手 HTS が提供する HIS でんきです。
電化 Style コースに比べて「デイタイム」の料金が2%安くなります。
どんな世帯がおすすめですか??
HIS でんきならではサービスとしては,
国内旅行が最大3,000円割引になります。
その他にもさまざまサービスがあります。
出光興産「選べるでんき」
大手石油会社出光の電気です。
旧:昭和シェル石油でんき ですが出光興産に統合されました。
電化 Styleコースに準拠しています。
基本料金は,1,540円(▲110円)。
デイタイムの料金も1kwh当り0.01円安いです。
選べるオプションとして
ガソリン代2円引き/Lや電気自動車200円割引の特典付きです。
解約料金もありません。
とてもとてもお得な電気メニューです!!
太陽光発電システムや蓄電池を設置している家庭は電気をあまり買いません。
基本料金が安くなる,「選べるでんき」がおすすめです。
レネックス電力
太陽光発電システム 0円設置のモデル(PPAモデル)です。
0円設置の流れは他の記事で紹介しています。
今パネルシェア国内No1のハンファQセルズ出資の会社です。
日中は太陽光の電気を使えるので,電力会社から電気を買うより安くなります。
太陽光の電気は再エネ賦課金(1kwh3円以上)もかからないのでかなりお得です。
深夜電力はなんと5%も安くなります。
最強です!!
SM+10 | SM+13 | |
①発電電力 | 30.8円 | 28.6円 |
②系統電力 | オール電化プラン | オール電化プラン |
最低料金 (10kwまで ) 1 kw 超えるごとに | 1,650円 +407円 |
デイタイム | 32.68円 夏季 30.62円 その他 |
ナイトタイム ( 平日21時~翌9時 ) | 14.13円 (5%off) |
ホリデータイム | 14.87円 |
①の電気から優先的に使用して,足りない電力を②から賄うことになります。
ナイトタイム期間の9時までは,系統電力を使用して,デイタイムの9時~21時は太陽光の電気を使用することです。(※こちら側で①,②は選べません。)
さらにソーラーメイト+ですごいことがあります。
これは,他の電力会社ではみたことがありません。
その他 (Looopでんき)
オール電化に対応したプランとして,「スマートタイムプラン」があります。
3段階の電気料金設定と季節別の料金設定になっています。
電力需要の少ない春,秋の電気代がとても安いです。
この電気プランとの比較は中国電力の旧電気料金プラン ファミリータイム比較がふさわしいです。
中国電力 ファミリータイプⅡプラン
まずは中国電力ファミリータイムⅡの電気料金表をみてみます。
最低料金 (10kwまで ) 1 kw 超えるごとに | 1,210円 +407円 |
デイタイム 10時~17時 | 35.68円 夏季 30.56円 その他 |
ファミリータイム 17時~23時 8時~10時 | 28.42円 |
ナイトタイム 23時~8時 | 13.26円 |
最も電気を使うファミリータイムの電気料金を妥当な値段で設定しています。
深夜料金も安いです。
うまく考えられたプランです。
Looopでんき:スマートタイムプラン
続いてLooopでんきのスマートタイムプランの電気料金メニューです。
3段階の料金設定と季節性の料金設定です。
基本料金は0円です。
プラン | 電気料金単価 |
---|---|
スマートタイム (春・秋) | 15.4円 |
ピークタイム (夏・冬) | 35.4円 |
リビングタイム | 25.4円 |
ナイトタイム | 17.4円 |
※春:3~5月,夏:6~8月,秋:9月~11月,冬:12月~2月
時間設定は複雑なので24時間1周の円グラフの作成を頑張りました(笑)
スマートタイムの料金単価が15.4円ととても安いですね!!
ナイトタイムの時間帯は1年同じです。
夏と冬はリビングタイムの時間が短く,ピークタイムの時間が長くなっています。
春と秋はリビングタイムの時間が長く,スマートタイムの時間が短くなっています。
電気代削減のポイントはピークタイムになるべく電気を買わないこと。
太陽光発電システムを設置している家庭は夏のピークタイムの電力は太陽光で賄われます。
冬場の電気代が高くなります。
また,日中家族がに家にいない家庭は電気をあまり使用しないのでおすすめです。
是非ともシミュレーションしてみてくだい。
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