最近は,電気料金やガス料金の値上げが相次いで起こっています。
私たちは毎日,電気を必ず使います。
料理,洗濯,掃除,給湯,冷暖房,テレビ, PC, スマホなどなど。
今、自分がどの電気プランに加入しているか、またはそれよりもお得なプランがあるか考えるきっかけにしてほしいです。
この記事から分かることは,
電気料金の仕組みと中国電力で現在加入できる電気料金プランです。
電気料金の仕組み
電気料金は①基本料金,②使用電力量(燃料調整費含む),③再生可能エネルギー発電促進賦課金 で決まります。
①基本料金は電気を使用しなくても,かかってくる料金です。
料金プランによって,0円~数千円するものまでさまざまです。
②使用電力量は1か月の電気使用量に応じて,かかってくる料金です。
従量電灯では,使用すればするほど1kWhの料金単価が高くなります。
※燃料調整費とは,原油価格の上昇や為替レートなど事業者の努力ではどうすることもできないリスクに対して,電気料金の上乗せすることができます。
最終的にいつも消費者が割を食うことになるんですね。
③ 再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)とは,太陽光発電等の再生可能エネルギーの普及・拡大のために電気料金の上乗せして,全国民から広く徴収します。
2011年の東日本大震災以降に導入されました。
2011年度は1kWhあたり,わずか0.03円。
2021年度は1kWhあたり,なんと3.36円。
100倍に値上がりしました!! 衝撃です(笑)
これからもどんどん値上がりしていく可能性が高い。
1か月に500kWh電気を使用すると,1,680円です。
ここまでの内容をまとめます。
電気料金 = ①基本料金+②従量料金+③再エネ賦課金
中国電力では,「ぐっとずっとクラブ」という会員向けのサイトがあります。
このクラブの会員に加入することでお得な電気料金プランが選択できます。
中国電力では,現在4つの電気料金コースがあるので順番に説明していきます。
スマートコース
まずは,スマートコースです。
このプランは従量電灯契約で,中国電力の従量電灯Aよりも基本料金が100円安いです。
「従量電灯」とは,電気の使用量が増えれば増えるほど電気料金単価が高くなります。
基本料金 | ~15kWh | 227.27円 |
第一段階 | 15~120kWh | 20.79円 |
第二段階 | 120~300kWh | 27.47円 |
第三段階 | 300kWh~ | 29.59円 |
私なりの分析をしてみます。
従量電灯プランは,基本料金は安いですね。
電気を普通に使用すれば,一般家庭でほぼ第三段階の300kwhの電気料金単価を使用します。
太陽光発電システムや蓄電池の設置してある世帯で,第一段階で収まれば最もお得な料金プランです。
シンプルコース
電気をたくさん使用しても料金単価が変わらないプランです。
まずは,電気料金プランをかきます。
基本料金 最低料金 | なし 1,650円 |
従量料金 | 25.78円 |
スマートコースは電気を使えば,使うほど得なプランです。
具体的にはどのくらい使えばお得なの??
スマートコースとシンプルコースで電気料金表を下にしてエクセルで損益分岐点を計算しました。
上のグラフから分かることをいいます。
月に400kWh以上の電気を使用する世帯はシンプルコースのほうが電気料金は安い。
まだまだあと,2つのコース(料金メニュー)がありますのでお付き合いください(笑)
ナイトホリデーコース
平日の夜と,土曜,日曜,祝日の電気料金が安い電気料金メニュー。
最低料金 | 1,650円 |
デイタイム | 40.96円 夏季 37.21円 その他 |
ナイトタイム ( 平日21時~翌9時 ) | 18.21円 |
ホリデータイム | 18.21円 |
夏場とそれ以外でデイタイムの料金単価が違うこと。
そして,仕事から帰って,料理やお風呂等で電気を最も使う18:00~21:00時がデイタイムで電気料金が高くなります。
特に夏場はエアコンを使います。
個人的な考えですが,1kWh40円はどう考えても高い。
私の太陽光で発電した電気はFIT法で19円でしか買い取れません。
19円で電気を仕入れて,40円で売れるなんて羨ましい商売です。
電化スタイルコース
この料金プランはとてもお得です。
エコキュートや IH クッキングヒーターなどのオール電化住宅の世帯しか加入できない料金プランです。
時間帯等は先ほどのナイトホリデーコースと同じです。
どのくらいお得か左に電化スタイルコース,右にナイトホリデーコースの単価を掲載します。
最低料金 ( 10kwまで ) 1 kw 超えるごとに | 1,650円 +407円 |
デイタイム | 32.68円 (40.96円) 夏季 30.62円 (37.21円) その他 |
ナイトタイム ( 平日21時~翌9時 ) | 14.87円 (18.21円) |
ホリデータイム | 14.87円 (18.21円) |
表を見れば,お得なのは一目瞭然!!
オール電化の注意点は最大電力が10kwを一瞬でも超えると基本料金が上がります。
電気は一瞬でも需要と供給が崩れると,停電(ブラックアウト)を起こします。
出力の大きい家庭に合わせて,容量を確保しないといけないので,基本料金の値上げで埋め合わせます。
※通常の使用で10kwを超えることは少ないですが,エコキュート,料理,エアコン,電気 自動車の充電を同時に行わないようにしましょう。
現在,ガスの世帯はオール電化の工事を行うことで,「電化スタイルコース」の電気料金メニューを選択することができます。
最後に「再エネ・グリーンプラン」があります。
再エネ由来の電気を使うことで,環境負荷を抑えたメニューです。
通常よりも,kw 3 円上乗せです。
条件を満たせば,地域の特産品がもらえますよ(^_-)-☆
①スマートコース
(月に 400kwh 以下)
※従量電灯
②シンプルコース
(月に 400kwh 以上)
※定額電灯
③ナイトホリデーコース
(休日や深夜に電気を使う)
④電化スタイルコース
( オール電化住宅限定 )
ここで私の分析を一つ。
オール電化の世帯は全ての電気料金メニューを選ぶことができますが,④が一番安いとは限りません。
太陽光発電システムを設置していたり,住んでいる人数が少なく電気使用量が少ないと,①がお得な場合もあります。
も合わせて読んでみてください。
また,新電力会社はほとんどが従量電灯のプランしかありません。オール電化の我が家は,申し込めない電力会社ばかりで困っていました。
そんな経験から,いろいろと探してオール電化プランでも切り替えられる新電力会社をついに見つけました!!
旧契約のファミリープラン
現在は加入することができませんが,旧契約でファミリータイプという電気プランがありました。
デイタイム,ファミリータイム,ナイトタイムという3段階の時間設定でした。
仕事から帰って比較的家族が揃う,17時~23時の時間の電気料金が高くないのが魅力的ですね。
最低料金 ~10kVA 1kVA超過 | 1,210円 407円 |
デイタイム 10時~17時 | 35.68円 夏季 30.56円 その他 |
ファミリータイム 8時~10時,17時~11時 | 28.42円 |
ナイトタイム 23時~8時 | 13.26円 |
※オール電化住宅は10%割引
また,ファミリータイプ I のプランもあります。
電気の使用量が多いか家庭は,ファミリータイプ Ⅰ ,
電気の使用量が少ない家庭は,ファミリータイプ Ⅱ。
太陽光システムを設置している家庭はファミリータイプⅡが多いです。
プロパンガス( C3H8 )を使用すると,二酸化炭素と水と熱が発生します。
C3H8 + 5O2 = 3CO2 + 4H2O + 2220kJ
ガス給湯器はこの熱で,お湯を沸かします。
これをエコキュートに変更すると,光熱費も格段に安くなります!!
CO2の排出量も削減できて,環境にも貢献できます!!
災害時には貯水機能を果たします!!
エコキュート設置に補助金を出すなど国を挙げて,脱炭素社会に取り組んでいます。
是非とも,検討してみてください。
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