2023年5月にFP2級(ファイナンシャルプランナー2級)を受験しました。この記事ではFP2級の合格までに必要な学習時間,学習方法などのロードマップをお伝えします。
✅ FP2級試験の概要
✅ 合格するために必要な学習時間
✅ おすすめの勉強法
オンスク.JP と独学のハイブリッド
✅ FP2級資格保有のメリット
ぜひ最後までお付き合いください(^^♪
FP2級試験の概要
まずは,FP試験の概要についてです。
FP試験とは
FPの試験は「一般財団法人 金融財政事情研究会(金財)」と「NPO法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(日本FP協会)」の2団体が主催しています。
試験は年に3回実施されます。
3級⇒2級⇒1級の順番に難易度が上がっていきます。
2級を受験するには,3級の試験に合格する必要があります。
合格するには「学科」,「実技」ともに6割以上の得点が必要です。
3級と2級の違い
3級と2級は試験の難易度が全く違います。
3級の学科試験は2択問題が30問,3択問題が30問出題されます。単純な確率論ですが,2択問題を半分正解して,3択問題を33%正解するだけで,4割近く得点できます。
FP3級の試験は難易度がそこまで高くないです。
2級問題は選択肢がすべて4択になります。3級の試験に比べて,範囲も広く,知識も深くなります。
合格するには十分な対策(学習期間と学習時間)が必要です。
FP2級の学科試験
まずはFP2級の学科試験の概要です。
✅ 4択問題が60問(マーク式)
✅ 試験時間は120分(午前10時~12時)
✅ 各分野から10問ずつ出題
✅ 36/60で合格
出題分野は「ライフプラン」,「リスク管理」,「金融資産運用」,「タックスプランニング」,「不動産」,「相続・事業承継」です。
どの分野からも満遍なく10問ずつ出題されます。
FP2級の実技試験
続いては2級の実技試験。
実技試験は日本FP協会の資産設計提案業務について説明します。
✅ 記述式…計算問題,資料読み取り,正誤問題等
✅ 試験時間は90分(13時30分~15時)
✅ 40問出題(配点は正誤問題は1点,それ以外は2点)
✅ 60/100で合格
2級の実技試験は計算問題,正誤問題,択一問題,資料の読み取り問題など多岐にわたります。「実技試験」だけあって実践的な問題が多いです。
電卓を使用する場面が多いです。数字に強くないと大変です。
試験時間が足りないという受験生が多いです。試験が終わってから,少しざわついていました。
別件ですが,FP試験の受験料は1万円以上します。 決して安いとはいえません。
私は絶対に1回で合格してやる!!!という強い気概で臨みました(笑)
合格に必要な学習時間
FP2級に合格するには,どのくらいの準備期間が必要でしょうか??
学習期間は3か月
FP2級試験は難しいといっても3級の知識で解ける問題もあります。FP2級を受験する人は,3級試験から時間を空けず,すぐに2級の学習をすることをおすすめします。
3級の知識をしっかりと持ったまま,2級の勉強をする方が準備期間が少なくなります。
FP2級の合格に必要な学習期間は少なくとも3か月です。
もちろん,普段から金融に携わっている人は1~2か月で合格できると思います。あくまで3か月は目安と捉えて下さい。
学習時間は150時間
学習時間も個人差がありますが,150時間前後です。
もっとかみ砕くとFP試験は全部で6分野あります。
各分野20時間以上の学習で120時間,過去演習20時間,総仕上げで10時間というイメージです。
勉強の配分をイメージして,逆算して取り組むことが大切です。
これはどんな資格試験でも共通して当てはまります。
学科試験を中心に学習する
FP2級の試験は学科試験は実技試験よりも難易度も高く,合格率も低いです。
実技試験に合格して,学科試験に落ちても1年以内であれば学科試験だけの受験でFP2級の資格を得ることができます。
「保険会社の担当者さんも3回目の学科試験でようやく合格した」という話を聞きました。
学科試験の知識がしっかりとあれば,実技試験の正誤問題や択一問題の対策になります。
学科試験:実技試験は4:1の割合。
実技試験は過去問中心に対策して,出題に慣れること‼︎‼︎
おすすめの勉強法はハイブリット学習
合格に必要な学習期間や学習時間が分かったので,最後に私の勉強法を紹介します。
オンスク.JP を受講(試験3か月前)
オンスクを1か月間受講しました。
この講座はFP,簿記,宅建などさまざまな資格試験の講義が月額1000円程度で受け放題でした。隙間時間に学習できたり,分からないところは複数回視聴することができます。
また,演習問題もあるので,講義+演習で知識が確実に身に付きます。
通信教育に通うよりも,コストパフォーマンスに優れています。
初めはテキストだけで勉強していましたが,苦手分野だとどうしてもテキストだけでは理解が難しかったです。
これらは自分が経験していないので,なかなか実感がわきませんでした。
逆にライフプラン,積み立てNISA,住宅ローン,育児休業等給付金など経験していることは読めばすぐに理解することができました。
FPの試験では丸暗記よりも,数学の勉強のように理解することが重要です。
法人の分野は簿記の知識と重なる部分もあるので,簿記3級の資格もあると学習がスムーズです。
独学でテキストの読み込み(試験2か月前)
オンスクで理解が難しい箇所を一通り学習した後はテキストを5周読み込みました。
私が使用したのは,「スッキリわかる FP技能士2級・AFP」です。
このテキストはオンスクの講義と連動していて,とても学習しやすかったです。
講義を聞いてのテキスト学習は理解が格段に深まりました!!
過去問演習(試験1月前)
6分野にわたり,ある程度理解が深まったら,過去問を中心に学習しました。
FP2級は不動産や金融分野では専門用語も多いし,細かな数値まで覚える必要があります。
間違った箇所はテキストを辞書代わりにもう一度その用語を調べたり,周辺知識をインプットしたりします。
直前はテキストを一気読み
試験3日前は,スッキリわかる FP技能士2級のテキストを集中して,全部読み込みます!!
試験は日曜日なので,土曜日までにテキストを読破します。
10時間もあれば読めます。
試験直前は脳が興奮状態になっているので,集中力,記憶力も何倍もアップします。
案外,試験直前に見た項目が試験に出題されることが多いですよ(^_-)-☆
振り返り
試験が終わったらほっとしました。気になる自己採点の結果は。。
学科試験 45/60
実技試験 82/100
自己採点では合格の見込みです(^^♪
いくら勉強していても,テキストや動画でも全く見たこともない選択肢も出てきます。
また,法改正をされると試験に積極的に出題されるので,タイムリーな学習も必要です。
合格発表は試験の約1か月後となっています。
FP2級の資格保有のメリット
最後にFP2級資格によるメリットや魅力を語ります。
名刺にかける
私は金融や保険関係の人とよくお話をします。
FP3級の資格保有ではインパクトに欠けるそうです。
「一般の人よりは金融リテラシーはあるけど,一般の人より少し詳しいくらい?」というような印象を受けました。
一方で,FP2級をもっていると雰囲気が変わりました。
FP2級を持っていれば,知識に裏付けされた提案ができるし,名刺に載せることができる。
私は単純なので,なんかかっこいい!!というのが受験のきっかけです。
よく相談されるようになる!!
FPをもっていると,職場やプライベートでもよく相談されるようになります。
お金の話は普段は会話に出さないものの,みなさんいろんな悩みをもっているんだと思います。
ただFPは一般的な事柄についてのみ説明できるので,「これがもうかる,これがもうからない」など断定的なもの言いは絶対にしません。
それぞれのライフプランがあるので,まずは寄り添うことです。
ココナラ などでお金に関する相談業務を発注することだってできます。
ブログに活かせる
FP2級を持っていると,説得力のある記事をかけるようになります。
YMYL (生命やお金に関する事柄) の分野は,専門家の人でないと大きな影響を受けてしまいます。
✅ 医師ではない人が,この薬を飲めば病気が治る。
✅ 金融知識がない人が,今後この株は上がる。
とても怖いと思いませんか?
株価や経済なんて専門家ですら予想は難しいです。
FP2級の資格を持つことで,少しでも信憑性のあることを記事にできたらと思います!!
クラウドワークスで金融に関する記事を受注することもできます。
専門家との調整役ができる
繰り返しますが,FPは専門家ではありません。
税理士,弁護士,宅建士,社労士など資格を持っていなければ,専門的な判断はくだせません。
専門家にすぐに相談するのは,敷居が高いなと感じる人も多いです。
FPの役割の一つとして専門家と相談者をつなぐ調整をする。
これからFP2級の試験を受けようとしている人に少しでも参考になってもらえたらうれしいです。
株,不動産,節税など暮らしに役立つことが掲載されています。