蓄電池は様々なメーカーや種類があります。
専門用語も多いです。
用語については前回の以前のブログでもご紹介しています。
蓄電池の種類はハイブリットと単機能に大別されます。
本日はそれぞれのメリット・デメリットを考えていきます。
ハイブリット蓄電池
ハイブリットの蓄電池はパワーコンデショナーを太陽光と蓄電池二つとも結びます。
これまで付けていた太陽光のみのパワコンを取り換えます。
ハイブリットパワーコンディショナーが太陽光と蓄電池の直流を交流に変換します。
ハイブリッドのメリット
既存のパワコンが10年~15年経過していると,耐用年数切れが心配です。ちょうど余剰売電のFIT期間が終了する時期ですね。
ハイブリッドのメリットはパワコンの取り換え費用(30万円)が必要なくなります!!
直流から交流の変換も1回ですむのでロスも少なくなります。
メリットばかりですね!
☑ 見た目すっきり。
☑ パワコン交換費用が必要なし。
☑ 売電ロスが少ない。
ハイブリッドのデメリット
実はメリットばかりに思うかもしれませんが,デメリットもあります。
まずは既存の太陽光と配線を結ぶので工事がとても難しいです。
図面や割付図がない場合はさらに難しいです。
しかも3回路までしか接続できない機種では取り付けできません。
⇒工事費が高くなります。
また,10 kw 近い太陽光パネルが付いている家庭はパワコンが2台あります。
パワコンが2台ある家庭では,ハイブリットの設置は難しいです。
もう一つは,まれに起こるPID現象と言われる出力低下です。
蓄電池に貯めた電気が分電盤を経由せずに,太陽光パネルに逆流する可能性があります。
せっかくの電気がもったいないですね。。。
すべてのパネルメーカーが当てはまるわけではありませんが,相性の良くないパネルがどうしてもあります。
☑ 工事費が高く,場合によっては工事不可。
☑ 蓄電池の電気が逆流する可能性がある。
単機能型(ストレージ型)蓄電池
単機能型とはパワコンを蓄電池のみで結びます。
太陽光のパワコンと蓄電池用のパワコンが2台併用します。
スマートソーラー株式会社は単機能型をストレージと呼んでいます。
単機能のメリット
ここ数年で蓄電池の価格は急激に下がってきました。
太陽光発電システムを設置したばかりの世帯でまだパワコンが新しいです。
今のパワコンを取り換えずに新たに導入できます。
ハイブリットに比べて工事が簡単です。
⇒工事費安い。
また,単機能の場合は蓄電池のみの設置も可能です!!
(ほとんどいないと思いますが。。。)
さらに,後から太陽光の増設も可能です。
カスタムがしやすいですね。
停電時も安心です。
停電時は単機能のパワコン(出力3.0kW)と太陽光のパワコンが使えて高出力!!
☑ 工事費が安く,工事できる世帯が多い。
☑ 蓄電池のみの設置も可能。
☑ 自立運転は高出力( 最大7.0kw )で安心。
単機能のデメリット
デメリットは太陽光パワコンを引き続き使用し続けることです。
途中で太陽光パワコンの故障の可能性はハイブリットよりも高くなります。
また,太陽光パワコンと単機能パワコン2回変換するので,発電ロスは大きくなります。
☑ ハイブリットパワコンの交換可能性が高い。
☑ 発電ロスが大きい。
単機能,ハイブリットどちらがいい
それぞれのメリット・デメリットを簡単に紹介しました。
では結局どちらがいいでしょうか??
これは非常に難しいですね。
判断の決め手は,FIT期間(10年前後),工事費の兼ね合いです。
個人的な意見は基本的にはハイブリットがおすすめです。
家の作りが重量鉄骨等で工事が難しかったり,太陽光の回路数が多いときは単機能がいいです。
パワコン1台は30万円以上しますが,今は少しづつ安くなっています。
価格差が20万円以上安ければ単機能がおすすめです。
ハイブリット | 単機能 | |
FIT 期間 | 10年以上経過◎ | 10年以内◎ |
工事費 | 20万円以内◎ | 20万円以上安い◎ |
災害時 | 低出力 | 高出力 |
カスタマイズ性 | △ | ○ |
この記事を通して蓄電池の理解を少しでも深めてほしいと思います。また,蓄電池の説明や太陽光パネルとの相性,そして工事費も含めた見積もりを一度とって勉強することをお勧めします。相見積もりをとると,相場が分かってきますよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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