住宅ローン,自動車ローン,太陽光ローンの融資が順調に通った途端に次の融資が通らなくなった。
どうして何だろう??
そもそも「信用」ってどういう意味なんだろう。
これをきっかけに融資を受けるには何が必要であるか,いろいろと勉強した。
信用情報共有機関
私たちの信用情報,氏名,住所,勤め先,支払い状況等々の融資の可否の判断に重要な情報は信用情報機関に登録されています。
日本には主に3つの信用情報機関が存在します。
CIC(貸金業法指定信用情報機関)
株式会社CIC とは,1984年クレジット会社の共同出資により設立されました。
割賦販売や消費者ローン等多くの機関が加盟しています。
加盟企業が最も多いのが特徴です。
開示はウエブ上ででき,手数料は1,000円+消費税です。
JICC(日本信用情報機構)
消費者金融が中心となって1986年に設立された信用情報機関。
加盟している金融機関も多い。
開示はウエブ上ででき,手数料は1,000円+消費税です。
KSC(全国銀行個人信用情報)
全国銀行協会( JBA )によって運営されている信用情報機関。
メガバンクから信用金庫まで加入。
加入条件は最も厳しい。
貸金業法上の総量規制
お金を借りるときには,貸金業法上の総量規制の対象となります。
消費者保護の観点から多重債務を防止して,借り入れの健全化を図ります。
(※住宅ローン,自動車ローン等の実需向けローンは除く)
☑ 消費者金融
☑ カードローン,キャッシング
☑ 信販会社等の事業性融資(アプラス,ジャックス)
☑ KSC加盟の金融機関
☑ 住宅ローン,自動車ローン
☑ クレジットカードのショッピング
FP3級の勉強でも頻繁に出題されます。
年間の返済は年収の1/3以内です。
年収600万円のサラリーマンであれば,年間の返済は200万円までです。
月々は16.6万円です。
融資金額を増やすには,低利息で長期間の借り入れがおすすめです。
やはり,「期限の利益」は事業をする上で強い味方です。
実際に CIC に開示請求をかけてみた
CIC 審査請求を開示したら現在の自分の状況をしっかりと把握することができた。
状況把握
住宅ローンの審査に通らなかったり,諸般の事情があったので,
実際に開示請求をしてみました。
開示してみたの感想は,1,000円を支払う価値は十分にありました。
そこには,作成したクレジットカード情報,連帯債務の状況,支払い状況,
クレジット審査をした日付まで詳細に載っていました。
通常通り返済が実行されたら,「$」のマークが付きます。
いわゆる「ブラック」とはどういう状態ですか??
長期間にわたる支払の遅れ (61日以上または3か月以上) がある場合は,「異動」と表示されます。
CICポイント解説
異動になると,5年間もその情報が記録されます。
クレジットカードの支払いは絶対に遅らせてはいけないですね‼︎‼︎
また,●月×日に○○会社に審査をしたという事実が180日間も記録としても残っていました。
短期間のうちにクレジットカードを複数枚作成したり,審査の申し込みをするには注意が必要です。
不要なクレジットカードの解約
ディーラー,百貨店,地域の家電等付き合いで加入したクレジットカードを精査することができました。
生活状況も変わり,あまり使用していないクレジットカードを解約することができました。
使用していないだけで,借り入れの枠を使用していたことになります。
⇒融資を申し込みたいときには,マイナスの材料となります。
信用情報には「極度額」という欄に情報が記載されます。
新たな発見
CICの情報開示を通してすべての借り入れ情報が掲載されるわけではないことを学びました。
お金を借りるときに,債権者がどこの個人情報機関に登録するかは契約書に記載されますので,契約書を読み込むことは非常に大切です。
日本学生支援機構から奨学金を受け現在も返済していますが,記載はされませんでした。
また,職場からの借り入れも掲載されていません。
・日本学生支援機構
・職場からの借り入れ
・マル経融資等
また「途上与信」という記載もありました。
クレジットカードの審査は1回だけでなく、途中で滞りなく返済できているかまで審査されます。
借りては返すことを地道に繰り返すことで少しずつ信用は担保されていきます。
その結果,クレジット会社から「インビテーション」といってカードのランクを上げることができます。
信用情報を開示して学んだこと
お金を借りるときは,ついつい審査項目が少ない信販会社等を選んでしましいがちです。
銀行からの借り入れは,信販会社の審査はあまり影響しません。
信販会社の借り入れは,銀行はしっかりと査定されます。
信用を棄損しないために多少金利が高くても,普段からどのような金融機関等から借りる
ことが得策か考えることが非常に大切です。
何が言いたいかというと,融資の順番とどこの信用情報機関に登録されるか把握することが最も大切です。
事業をする方は自分がいくらまで借り入れ可能か無料で把握することができます。
また,最も堅いKSC に加盟している機関から,融資を引くことが大切です。
業者は融資を通してさえすれば良いので,そこまでは教えてくれません。
私たちが勉強を通して金融リテラシーの向上に努める必要があります。
融資で行き詰まったときは、信用情報の開示をして対策を立てることをおすすめします。
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